「マッスル・カー」がどんな車か知りたければ、筋肉隆々とした男性を想像すればいい。それは、特大のサイズ・排気量・エンジンと角ばった「車体」を持つマシンだ。映画のスクリーンにおける、これら米国式スポーツカーの「イメージキャラクター」と言えば、「ワイルド・スピード」シリーズに登場するヴィン・ディーゼル演じるドム(ドミニク)・トレットを置いて他にないだろう。一方、もう一人の主人公、故ポール・ウォーカーが演じるブライアン・オコナー乗っていたのは日系車だ。マッスル・カーを、「遠目からは何とか見られるが、近くからは見るに堪えない」代物だと例えるならば、ブライアンの愛車は、地味・実用的・高性能な「エリート族のための自動車購入指南」に登場する車だと言える。「ワイルド・スピード」シリーズ第7作の終盤で、ブライアンとドムが壮絶なバトルを繰り広げた後、それぞれが別の道に分かれるシーンがある。ドムはそこで「マッスル」をさらに増大させた車を運転しているが、ブライアンは、作品の最初に登場したマシンに乗って去って行く。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年4月20日