第12回長沙大学生科学技術革新創業コンクール「衆泰カップ」の決勝戦が26日に開かれ、中南大学、湖南大学、国防科技大学など長沙市内18校の81組の大学生創業チームが出場した。コンクールでは、海水エビを淡水エビにする技術や、使い終わった電池の中から金属の原料を回収する技術など様々な技術が発表された。そのうち、中南大学の3年生、姜植元さんが発明した自動充電機能を持つ無人偵察機が、1億2000万元(1元は約19.1円)の「天使投資」を獲得した。
姜さんは「中国は離島が多く、国境線が長く、陸地からの巡視のみに頼るのは現実的ではない。そこで、無人偵察機を開発し、国家の領土安全保障に貢献しようと思った」と述べた。4枚のブレードを持つこの無人機は自動巡航機能を持ち、予め設定されたルートを自動的に飛行すると同時に、巡航中に撮影した動画・写真をリアルタイムで伝送する。市場で流通している無人機の多くは、航続時間が2時間前後と限られているが、姜さんが開発した無人機はバッテリー残量をリアルタイムでモニタリングし、一定値まで減少すると「充電スポット検索モード」に切り替わる。無人機は充電スポットのソーラーパネルに着陸し、ワイヤレス充電を行う。姜さんはこの充電スポットをコンクールの現場で披露した。姜さんは省内さらには全国範囲でこの充電スポットによるネットワークを構築し、無人機の自由な飛行を実現しようとしている。姜さんは、「ネットワークが完成すれば、無人機を使い長沙市経済開発区から岳麓山に宅配便を送るコストがわずか0.2元で済む」と話した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月28日