中国科学院水生生物研究所がこのほど発表した情報によると、同研究所の魚類機能ゲノム学研究チームがソウギョのゲノムマップの作成を完了した。中国科学報が伝えた。
同研究所の汪亜平研究員によると、研究チームはショットガンシーケンシングを採用し、1匹のメス、1匹のオスのソウギョのゲノムシーケンシングを行い、メス(0.9GB)とオス(1.07GB)のゲノム配列を解析した。ソウギョは草食という特徴からその名がつけられたが、いかにして急速な成長を支える栄養を水草から取り入れるかが、研究者の注目する問題だった。今回の研究結果によると、ソウギョのゲノムには繊維分解酵素遺伝子が存在しなかった。トランスクリプトーム解析によって、ソウギョが草食に進化する過程において、腸の体内時計に関連する遺伝子の発現形式が再設定され、肝臓のメバロン酸経路とステロイド合成経路が活性化したことが分かった。ソウギョは持続的に大量の食物を摂取することで、十分な栄養を確保し急速に成長することが可能だ。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月5日