▽強い地震の可能性は低いが備えは必要
今回公表された分布図を見ると、地震多発地域は赤い点の密集した地域として描かれている。これと比べると、華中地域など比較的まっさらな地域もある。このような地域は地震に「免疫」があると言えるのか。また地震が起こっても強い地震ではないのではないか。
陳研究員によると、震央の印が比較的少ない地域は、歴史的なデータに基づけばこの地域は比較的安定していると言えるにすぎない。ただ歴史的なデータや実際の地質構造に基づいても、図中の比較的まっさらな場所では、強い地震が起こる可能性は小さい。だが少し安定していれば備えなくてもいいということではない。図中で比較的まっさらな安徽省では今年、M4強の地震によって死傷者が出ている。そのため安定している地域にいたとしても、防災意識を高め、小さな地震で大きな被害が出ることを防がなければならない。
地震の発生が少ない場所で一旦地震が起これば強い地震となるというのは誤りである。だが、地震の活発な地帯であるにもかかわらず、比較的大きな地震が起こったことのない空白地域があるとすれば、大地震の到来によってこの空白が埋められる可能性が高い。(編集MA)
「人民網日本語版」2015年5月14日