水圧転写はこれまで、立体物への正確な転写が難しいとされてきたが、研究者は、印刷する物体の3Dスキャンデータを使い、コンピュータで事前にバーチャルシミュレーションを行うことで、複雑なデザインのフィルムの位置を物体の形に正確に合わせることに成功した。
このコンピュータを使った水圧転写のツールには、垂直のアルミ製電動アーム、毎秒5ミリの速度で上下移動するクレーン型装置、マイクロソフトの「Kinect」が含まれる。
浙江大学とコロンビア大学の研究チームは、同技術を紹介する動画の中で、印刷された虎のお面、シマウマや猫などの完成品を示した。当然ながら、この方法には限界もあり、例えば、大きな凹面やスキャンできない場所には着色できない。色の混合と正確性も一つの難題だ。フィルムが引き伸ばされる時、一部の色は元よりやや薄くなってしまう。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月19日