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トヨタとマツダ、技術提携を宣言 その目的は?

人民網日本語版 2015年05月25日08:22

日本の自動車メーカー大手のトヨタとマツダがこのほど、技術分野での提携をはかるとの突然のニュースを発表した。両社トップは提携合意に調印した上、交渉のプロセスをできるだけ早く始め、具体的な提携の段取りを検討する方針を決めた。経済日報が伝えた。

日本の自動車メーカー大手8社のうちトヨタは1位、マツダは4位の売り上げを誇る。両社の提携は、日本の自動車産業を揺るがしているだけでなく、世界の自動車産業に注視されている。近年急速に伸びているトヨタの2014年の世界販売台数は1023万台で、GMとフォルクスワーゲンを超えて3年連続世界トップを守った。トヨタがほかの大手メーカーとの技術提携という攻勢に出たことは、世界の自動車メーカーにとって無視できない動きとなる。

日本メディアによると、トヨタとマツダの小範囲での協力の試みは5年前からすでにあた。トヨタはハイブリッド技術の一部をマツダに譲渡し、マツダはラテンアメリカ市場でトヨタ向けの小型自動車生産を行った。今回の業務提携は、長期的なすり合わせが実って、協力分野を拡大する形で行われた。両社の技術提携は相互補完的なものとなる。トヨタは非ガソリンのエンジン技術で強く、安全系統の面でも他社をリードしている。トヨタは今回、マツダにハイブリッド技術と電動自動車技術を全面譲渡する。マツダは低燃費エンジン技術に優位性を持ち、新興経済国や発展途上国の市場で強みを持つ。トヨタにとってこうした分野は弱点である。両社はそれぞれの技術特許を相互に譲り、先進国と新興経済国の市場へ自社の自動車をすばやく売り込もうとしている。

自動車分野の世界の技術競争は現在、環境保護と安全性の分野に集まっている。先進国の環境保護基準はますます厳しくなっているし、新興経済国や発展途上国も環境保護水準を重視している。トヨタなど日系メーカーは現在、技術開発と環境保護車のアップグレード・モデルチェンジを全力で進めている。トヨタの開発したハイブリッドカーはすでに世界市場に広まり、電動自動車も日本市場に急速に普及している。トヨタはまず中国から電動自動車の市場を伸ばし、ほかの発展途上国への進出の足がかりとする方針だ。安全分野では、日本市場では年初以来、各種の自動ブレーキ装置を搭載した車が次々と登場している。自動運転車はすでに各種データ測定の段階に入っており、2年後には実用化となる見通しだ。

自動車の技術競争がいよいよ激しくなる中、トヨタとマツダが全面技術提携に踏み切ったのは、相手の技術成果を早く利用し、資金を食う技術開発を省き、技術成果の商品化を急ぎ、市場を拡大し、特に潜在力の高い新興国の市場シェアを獲得するためである。ある業界関係者によると、トヨタとマツダの提携は始まったばかりで、順調なら販売や資金などへの協力拡大も検討されているという。(編集MA)

「人民網日本語版」2015年5月25日

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