また、発音の高低は「音調」と呼ばれ、周波数が音調を決定づける。
ある研究者が、中国語と英語の発音の周波数の違いについて調べ、英語のほうが中国語より周波数が高いことを発見した。これにより、英語は普通語に比べ音量が小さく、普通語は低くどっしりとした感じがある。
もし、周りにいる中国人の話し声が騒がしいと感じるならば、その人の音調はかなり高いであろう。浙江大学医学部附属邵逸夫病院耳鼻咽喉科科長の張雷医師は、「特別声が甲高い人は、生理的な構造もかなりかなり特殊で、『共鳴腔(声が反響する頭部の空洞部分)』が、普通の人に比べ、非常に発達していると推測される」と指摘した。
たとえば、「イルカ並みの高音を持つ王子」と呼ばれる歌手のヴィタスが声をあれほど響かせることができるのは、彼の副鼻腔が非常に発達しており、普通の人よりずっと大きいからだ。このような生理学上の特徴については、人種の違いによる差はそれほど大きくはない。
また、工業の発展に伴い、中国人を取り巻く環境が総じて騒がしくなったことも、中国人の話し声が大きくなった一因と思われる。このような環境の変化は、同様に、中国人の聴力低下の重要な原因のひとつになっている。 (編集KM)
「人民網日本語版」2015年5月28日