中国銀聯、興業銀行、リストバンド型ウェアラブルデバイスメーカーの咕咚公司は27日、中国初のモバイル決済が可能なウェアラブル商品、「咕咚リストバンド」を発表した。同商品は銀聯モバイル決済機能を持ち、腕に装着するだけで、ショッピングの決済が可能になる。リストバンドは、クレジットカードや携帯電話よりも持ち運びが便利だ。これを装着し、「Quick Pass」のシールが貼られた銀聯POS端末にかざすだけで、決済が完了する。人民日報が伝えた。
同リストバンドはもともと、2013年に成都楽動信息技術有限公司の開発チームが発表した物で、中国銀聯との業務提携前は、歩数計、健康状態のチェックといった機能しか持たなかった。今回発表された新モデルは、バンド内にセキュリティチップを搭載し、銀聯ICカードと同じセキュリティレベルとなっている。携帯電話でリストバンド対応アプリを操作する際には、毎回銀行と銀聯システムの認証が必要であり、秘密が保たれる。リストバンドと携帯電話を紐付けすることで、新たなクレジットカードの手続き、残高照会などが可能になる。
これまで国内モバイル決済商品は、主に携帯電話による決済に焦点を絞っていた。この決済機能を持つウェアラブルデバイスにより、国内市場の空白が埋められた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年5月28日