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スマートウェアラブル設備 標準化のカベ超える必要

人民網日本語版 2015年05月11日16:35

小米のブレスレット、グーグルの眼鏡、アップルの腕時計など、さまざまなスマートウェアラブルデバイスがコンセプト上のものから現実の製品へと発展し、人々の生活に入り込みつつある。業界関係者は今後の発展に期待を寄せるが、業界と製品にはまだ明確な基準が設けられていないことが指摘される。今後の大きな発展が期待できる市場を十分に活性化させるには、まず標準化の問題という大きなカベを超える必要がある。新華社が伝えた。

市場調査会社がまとめたデータによると、ウェアラブルデバイスの世界全体の出荷量は、2013年が970万台、14年が2200万台だった。

中国賽宝実験室ソフトウェア評価測定センターの楊春暉センター長をはじめとする業界関係者は、スマートウェアラブルデバイスの登場により伝統的産業にグレードアップや改善のチャンスがもたらされ、伝統的産業は「インターネットプラス」の時代を迎え、「スマートプラス」の時代も迎えつつある。現在のようなモノとモノとが接続する時代には、ウェアラブル製品が物質的な基礎となり技術的な基礎になる、との見方をうち出す。

一方で、業界関係者の多くが、スマートウェアラブルデバイスの概念についてはいろいろ喧伝されているが、市場に登場したスマートブレスやスマートウォッチなどの製品のデザインはなかなかのものだが、本当に優れた製品は少ない。国内ではまだ業界の基準がなく、製品にはバラツキがあり、セキュリティやプライバシー保護の面で汎用的な基準がなく、ユーザーは安心して使うことができないと指摘する。

ドイツの認証サービス会社のテュフ・ラインランド中華圏電子電器製品サービス部技術支援・研究開発担当の楊佳劼副総経理は、「充電速度、工業デザイン、データの収集と伝送、センサーの精度などは、どれも解決が難しい問題だ」と話す。

中国ウェアラブルコンピューター産業技術イノベーション戦略連盟(CWCISA)の楊昕秘書長は、「ウェアラブルデバイスの医療分野での応用における最大のリスクは標準化の問題だ。現在のウェアラブルデバイスの形態では当今の医療システムの基準に対応することは難しい。市場には血圧、血中酸素濃度、心拍数、さらには血糖値まで測定すると称するウェアラブルデバイスがいくつか出回るが、実際にはほとんどが医療システムの要求には合致しない製品だ」と話す。(編集KS)

「人民網日本語版」2015年5月11日

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