現在すでに2人の子供を持つ母親となった李さんは自分が残りの2組であることを幸運だと喜んでいる。しかし、結婚生活は決して順風満帆とは言えなかった。李さんは笑いながら、かつて何度も叔母の家に「家出をしたことがある」と語った。叔母は、1990年代初頭に中国残留日本人孤児として日本に渡り、現在東京で暮らしているのだという。
■家庭内の矛盾の多くは同時に発生する
王宏偉さん(44)は福島県国際交流協会に登録している通訳ボランティアだ。地元の地方自治体や病院などの公的機関が日本語がわからない中国人の問題を処理しなければならない際に、ボランティアで通訳を務めている。これまで数多くの日本人に嫁いだ中国人女性や家庭生活のトラブルに関わってきた王さんは、「言葉の障害や文化の違いに加え、愛情に基づく夫婦関係の土台が欠けていることから、多くの家庭に矛盾が同時に起こっている」という見方を示した。(編集MZ)
「人民網日本語版」2015年5月29日