2015年6月3日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>経済

人民元は中南米でさらなる「国際的役割」を果たす

人民網日本語版 2015年05月27日14:25

国務院の承認を受けて、中国人民銀行(中央銀行)とチリ中央銀行はこのほど、220億元(約4365億円)規模の通貨スワップ協定を締結した。また双方はチリにおける人民元決済銀行設立の協力覚書に調印し、人民元適格海外機関投資家(RQFII)の試行エリアをチリに拡大することにも同意した。市場関係者によると、関連合意の締結によって中南米地域における人民元使用の可能性がより大きく切り開かれることになり、これは中国・中南米間の経済貿易往来に便宜を提供するだけでなく、人民元国際化のまた新たな一里塚にもなる。人民元はこれからグローバル金融システムの中でより重要な役割を演じるようになり、世界経済の安定と復興に貢献するパワーになるとみられる。

▽中南米に「中国の風」が吹く

国際連合ラテンアメリカ・カリブ経済委員会(UN-ECLAC)のアリシア・バルセナ事務局長はこのほど、遠路はるばる中南米を訪問した李克強総理に対し、「中南米諸国は中国の発展チャンスの恩恵にあずかり、中国と手を携えてインフラ、工業などの分野での生産能力を高めるための協力を開拓し、中南米地域の経済と輸出構造の多様化を推進し、地域のインフラのコネクティビティを強化し、地域全体の発展・繁栄を実現したい」と述べた。この言葉には、中南米の人々の心の声が反映されていることは間違いない。

太陽光発電所から中・小規模水力発電所まで、農業・鉱物生産からブラジルとペルーを結ぶ大陸横断鉄道まで、中国と中南米は実体経済において幅広い協力の可能性を有しており、人民元が南米で「国際的役割」を展開するための下準備をすることになる。このほど中南米初の人民元決済銀行の資格を取得した中国建設銀行からみると、チリの人民元決済行を中心としてオフショア人民元決済ネットワークを構築し、タイムゾーンの強みを生かせば、人民元が中南米地域でより効率よく便利に使用されるようになるだけでなく、中国と中南米地域との間の経済貿易協力・往来を推進する上で極めて重要な現実的意義および長期的意義を有することになるという。

中国社会科学院(社会科学アカデミー)金融研究所国際金融・国際経済研究室の◆(「門構え」に「三」)小娜副主任は、「長年の発展を経て、中国自身の経済規模が対外経済がすでに到達したくらいの規模に到達し、人民元が欧州や中南米などの地域でさらに歓迎されるようになったことは、中国の経済的地位にふさわしい動きだ。よってこれが合理的で必然的な長期的傾向になる」と話す。


【1】【2】

関連記事

コメント

最新コメント

アクセスランキング