2015年6月9日  
 

中日対訳健康知恵袋 企画集 北京のお気に入り

Apple新浪騰訊人民LINE微信RSS
人民網日本語版>>経済

日本の製造業はなぜ成功したか (2)

人民網日本語版 2015年06月09日08:34

また日本企業は機能の細分化に強いこだわりをもつ。現在の日本市場は細分化が特徴で、このことは日本の製造業の製品の性能開発における可能性の小ささを決定づける。日本企業の多くは材料の研究開発に焦点を当てるようになり、こうした転換は目先の利益でなく、未来の市場を見据えてのことだといえる。

▽日本の製造業の野心

現在、日本のメディアを含む多くのメディアが、日本の製造業の没落ぶりを報じ、特に携帯電話やインターネット産業の低迷を書き立てる。だが張准教授は、「これは日本のメディアや学者が悪いことばかり取り上げて、いいことは言わないという伝統に根ざしたものだ。実際には、日本の製造業は順調に発展している」と指摘する。

日本の製造業は今なお野心を燃やす。一方では、海外M&Aを通じて関連分野に進出し、強みをもつ資源を統合し、さらなる発展の可能性を探り続ける。もう一方では、技術特許を大規模に開放して技術を普及させ、その分野のトップランナーになろうとしている。

現在、日本企業の海外M&Aは米国の規模に迫る。米国では金融産業などが中心であるのに対し、日本では製造業が主流だ。2014年の日本の海外M&Aの金額は700億ドル(約8兆7857億円)に迫った。

日本は特許の開放に力を入れる。トヨタは燃料電池関連の特許約5800件をすべて開放する予定で、パナソニックもインターネットに関する技術特許約50件を開放する計画だ。張准教授は、「特許開放は他のやり方よりもよく問題を説明することができ、日本が十分に進んだ技術を備えていることがわかる。トヨタの燃料電池関連の特許開放を受けてBMWをはじめとするメーカーは大きな脅威を感じている」と話す。


【1】【2】【3】【4】

関連記事

コメント

最新コメント

アクセスランキング