2015年6月9日  
 

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日本の製造業はなぜ成功したか (3)

人民網日本語版 2015年06月09日08:34

日本の製造業企業のこうしたやり方の目的は明らかであり、世界の技術を主導するトップランナーになり、グローバル市場の占領を加速させることが狙いだ。そのためにはより多くの国と地域で、より多くの分野で、日本の技術が応用されなければならない。そうでなければ永久にトップの座に座り続けることはできないのだ。だがこれは容易なことではない。ここから日本企業が自分たちの技術に強い自信をもっていることがわかる。

▽成功の秘訣

実際、日本の製造業は初めから今のように好調だったわけではない。

張准教授は、「1980年代になってから自動車をはじめとする日本の製造業が発展し始めた。中国と同様、初めは海外の進んだ設備を導入し、それから時間をかけて日本の特色を模索した」と話す。

日本と異なり、中国がよく行うのはリバース型(逆算型)の開発だ。このタイプの開発は現実にぶつかることが多く、出遅れることが多い。中国のテレビメーカー・長虹は従来のブラウン管技術の研究開発に長年を費やしたが、うまくいったと思った次の瞬間、急速に市場に出回る液晶テレビに駆逐されてしまった。独自のイノベーションがなければ、永遠に出遅れたままだ。

日本は対照的に試行錯誤型の発展が得意だ。たとえば自動車産業などは、進んだ実験設備を導入し、圧力や歪みなどの各種実験データを集め、それから改良に取り組み、自社の技術や製品を生みだしていく。そこで日本の自動車は米国の自動車よりも消費者の日常的なニーズに寄り添うものとなり、「応用が利く」日本の自動車のファン層を獲得するに至った。


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