当当網海外電子商取引業務部の田沛剛・総経理は、「海外通販で取り扱う輸入商品の種類は、今のところ、紙オムツなど乳幼児製品に極端に集中している。輸入商品品目をめぐる政府の政策に、不確定要素が多々あることが、その主な原因だ。運営面で多くの不確定なリスクが存在することから、海外通販業者は、あらゆるジャンルの製品を取り扱うことが難しくなっている」とコメントした。
〇発展の足を引っ張るもの
紙オムツの価格合戦に生き残るだけでは、海外通販業者が市場での地位を確立するにはあまりにも心もとない。北商商業研究院の分析によると、紙オムツをはじめとする乳幼児商品を細く分析すると、消費の頻度が高いが、ターゲット・ユーザーの幅があまりにも狭く、消費周期が短く、ユーザーを定着させることがかなり難しいことが分かる。価格戦だけに頼っていると、ユーザーの定着度を高めることは難しく、紙オムツ価格戦で市場を開拓するというやり方には限りがある。
海蜜グローバルショッピング創設者である徐俊氏は、かつて、次の通り指摘した。
紙オムツ価格戦は、一部の業界関係者による自作自演に過ぎない。乳幼児製品市場のユーザーがアクティブな時期は極めて限られる。粉ミルクや紙オムツは、1歳から3歳までの乳幼児期に使われるだけだ。この年齢を過ぎれば、ユーザーは、特に一般ユーザーとは変わらないユーザーに転化してしまう。その結果、多額のコストを使って獲得したユーザーであっても、わずか2~3年後には去って行ってしまう。現在、バッグなどの贅沢品や生活用品が、海外通販の主な販売商品になりつつある。海外通販業者も、そのような趨勢に伴い、取扱商品のバラエティ化を図り、より多くの種類の商品を揃えるようになるだろう。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月16日