電子商取引(EC)大手のアリババは、架空の物流取引で店舗の「信用度」を引き上げたとして、ECサイト天猫(Tmall)に出店するネットショップ23店舗を閉鎖した。これはアリババグループ物流企業の菜鳥が、国通快逓(宅配業者)のオンライン注文システムの使用取りやめを発表したのに続く新たな架空取引対策となった。以京華時報が4日伝えた。
いわゆる「架空取引」とは、具体的にはショップ販売員が物流会社内部の人間と結託し、ショップから偽りの商品発送を受け付けショップの取引件数や信用度を引き上げる行為である。発送情報が限りなく本物に近く、人工的には判断し難いのがその特徴だ。今回アリババが閉鎖したショップは、天猫に出店する家具・内装、自動車関連、デジタル製品など様々なジャンルに及ぶ。天猫の担当者によると、天猫は今後も調査を進め、同様の違法行為が発覚したネットショップに対して、天猫の登録規則に則って罰則を科す構えだ。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年5月6日