○青春について
大好きな歌手のライブに行けなかった
ガリ勉一族も悔しい思いを抱えている。人文学院の陳昕さんは成績優秀で、大学の四年間で省レベルや国レベルのコンテストでたくさんの賞を獲得したほか、仕事も早々内定をもらった。そんな優秀な陳さんにとって、一番残念に思うことは、なんとライブに行けなかったことだ。実は、ずっと前から香港の歌手・陳奕迅(イーソン・チャン)の大ファンという陳さん。四年生のとき、陳奕迅が杭州でライブを行うと知った陳さんは、「今回は絶対見にに行く」と決め、チケット代の1000元を用意しておいた。
しかし、残念なことに、ライブと授業が同じ時間帯だった。一度も授業をサボったことのない彼女は、さんざん悩んだ挙句、ライブを諦め、授業を選んだ。「大学生活は単調でつまらない。自分らしい生き方が見つからなかった」とは、たくさんの大学生が思うことかもしれない。
ある女子大生はアンケートに、「私の大学生活は、映画『あの頃、君を追いかけた』(原題:那些年,我們一起追的女孩)や『so young〜過ぎ去りし青春に捧ぐ〜』(原題:致我們終将逝去的青春)に描かれているものとは違う。友人と海辺で騒いだり、深夜のキャンパスで歌ったりすることもなく、我を忘れるような経験もない青春は、あまりにも平凡で、どこと無く悔しい」と書いている。