伸縮自在の「自撮り棒」は、多くの観光客に人気のツールだが、香港ディズニーランドはこのほど、ゲストが「自撮り神器」と呼ばれる「自撮り棒」を使うことを、来月1日より禁止する方針を示した。理由は、ゲストとキャストの安全を確保するためという。人民日報海外版が伝えた。
香港ディズニーランド側は、「新しいルールが実施された後、自撮り棒を持参したゲストに対して、入園前に預けることは要求しないが、自撮り棒をきちんと収納して、いかなる場合も園内で使用しないようゲストにお願いする。もし使用していることが分かれば、係員がたたちに使用をやめるよう注意する」としている。
米国ウォルト・ディズニー・カンパニーはすでに、傘下の各テーマパークでゲストが自撮り棒を使うことを禁止することを決定した。ディズニーランドではこれまで、アトラクションに乗る時以外は、自撮り棒の使用が認められていたが、あるゲストがジェットコースター系のアトラクションに乗っている際に、突然自撮り棒を取り出して写真撮影を行ったため、ジェットコースターの運行を一時停止するという騒ぎが起こった。
香港では、ディズニーランドで自撮り棒の使用が禁止されることになったほか、海洋公園(オーシャンパーク)でも、自撮り棒の使用が一部規制される。海洋公園の広報担当者は、「園内のほとんどのアトラクションで、自撮り棒を含む外れやすいツールの使用が禁止されるほか、動物展示ゾーンでも伸ばして使うことはできない」と話した。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年6月29日