中国外交部(外務省)の秦剛報道官は18日の定例記者会見で「中国は米国とキューバの国交正常化を歓迎し、支持するとともに、米側による対キューバ封鎖の早期解除を希望する」と表明した。
「オバマ米大統領がキューバとの国交正常化を決定したうえ、米中関係の発展をキューバとの関係正常化の手本として挙げたことについてコメントは?これは中国とキューバとの関係にも影響を与えるか」との質問に、秦報道官は「米国とキューバの指導者が両国関係正常化の推進について談話を発表し、このために具体的措置を講じることで合意したことに留意している。中国は米国とキューバの国交正常化を歓迎し、支持するとともに、米側による対キューバ制裁の早期解除を希望する」と表明。
「中国とキューバとの間には非常に良好な関係があり、中国はキューバとの伝統的友情を大切にしている。中国はこれまで同様にキューバの選択した政治制度と発展路線を支持し、キューバの経済・社会調整政策を支持する。国際情勢がどう変化しようとも、キューバとの伝統的友好の発展という方針が変わることはない」と述べた。
報道によると、米国のオバマ大統領とキューバのラウル・カストロ国家評議会議長は17日、それぞれ演説し、両国の国交正常化について協議を行うことを発表した。1959年のキューバ革命勝利後、米政府はキューバを敵視し続けてきた。1961年に米国の傭兵軍によるキューバ侵攻が失敗すると、両国は国交を断絶した。1962年、ケネディ大統領はキューバに対する経済・金融封鎖、禁輸の実施を正式に宣言した。(編集NA)
「人民網日本語版」2014年12月19日