収入がインフレの脅威に追いつかないこと
身分が盗用されること・個人による金融犯罪
質の高い教育を受ける機会
45歳以上ではこのような結果だが、より年長になると「不動産市場の今後の動き」が入り、「教育」が外れる。
ブラジル、メキシコ、インドの富豪は未来に対する懸念が最も強い。同報告によると、中南米は富豪の人数が昨年より減少し、インドは伸びが最大で、現在は20万人の富豪がいる。
昨年は銀行が不調で人々から忘れられがちだったこと、米国の低金利が現金のリターン率を株式よりも引き下げたことなどから、世界の富豪たちは資産を現金から株式に持ち替えるようになった。世界規模でみると、富豪の資産の27%は株式、26%は現金、20%は不動産で、残りは固定収益の債券やその他の投資など。北米の富豪の資産は3分の1以上が株式だ。
ウィルソンさんによると、「株式市場には吸引力があるが、富豪は資産の相当の部分を現金で持ちたがる。現物の資金で富豪のライフスタイルを維持したいと考えるからだ」という。
同報告の計算では、昨年に世界では高額資産家が約100万人増加して1500万人に迫った。アジア・太平洋地域がトップを走り、高額資産家は11%増加して470万人になり、北米地域の総数を上回った。北米地域は9%の安定成長を維持したが、アジア・太平洋地域には及ばなかった。アジア太平洋地域の資産の伸びでは中国が先頭に立ち、富豪・スーパー富豪は17%増加した。欧州の富豪・スーパー富豪は4.9%増加して400万人になった。
同報告は、世界の富豪の総資産は毎年8%ずつ増加して、17年には70兆5千億ドル(約8644兆7100億円)に達し、アジア・太平洋地域は10%の増加率でトップに立つと予測する。(編集KS)
「人民網日本語版」2015年7月6日