今年の「世界富豪調査報告」によると、世界の富豪やスーパー富豪で、「健康」と「現在のライフスタイルを維持できるかどうか」を一番の心配事とする人がますます増えている。この報告は、フランスのコンサルティング会社・キャップジェミニとカナダのカナダロイヤル銀行(RBC)傘下の資産運用会社・RBCウェルネスマネジメントが共同で作成したもの。「参考消息」のサイトが海外メディアの情報として伝えた。
英国紙「デイリー・テレグラフ」のサイトが1日に伝えたところによると、この報告に挙げられた心配事の16の選択肢をみると、「税金の増加」と「経済の今後への懸念」は中ほどに置かれ、「次世代が受け継いだ資産を管理できなくなる」と「政治的リスクへの懸念」は下の方に置かれている。
同報告は「高額資産家」を対象に行った国際的な調査に基づくもの。高額資産家とは、100万ドル(約1億2264万円)以上の投資可能な遊休資産をもつ人を指す。キャップジェミニの調査責任者のデビッド・ウィルソンさんは、「この報告が19年前に初めて発表されてから、調査対象者に具体的な心配事についてたずねたのは今回が初めて」と話す。
またウィルソンさんは、「最も代表的な心配事は、健康、教育、引退で、すべての地域で共通だ。最も強い懸念を抱くのはアジア・太平洋地域の富豪たちで、最も懸念の度合いが低いのは北米と欧州の富豪たちだ」と話す。
▽45歳以下の高額資産家の10大懸念
自分と家族の健康
資産を生涯持ち続けられるか
引退後に送りたいライフスタイルに必要な資産があるか
上昇を続ける医療コスト
財務目標の実現に対する経済の影響
税金が増加する可能性
株式市場の今後の動き