日本の高速鉄道技術はレール式とリニア式の2種類に分かれる。技術や運行管理の経験からいって、日本の高速鉄道には高い競争力がある。JR西日本、JR東海、JR西日本が中心となる日本のレール式高速鉄道には50年以上の歴史があるが、今まで一度も技術や運営管理が原因で死亡事故や重大な事故を起こしたことがない。安全で快適、迅速で正確といった強みがある。
日本の高速鉄道には50年以上の歴史があり、自然災害などの突発的事態を除き、平均遅延時間は1分にも満たない。東京から大阪へ行く新幹線は、路線バスのように、平日は基本的に10分間隔で運行し、非常に便利だ。日本は新幹線の安全さ、快適さ、便利さ、正確さ、そして運営管理の豊富な経験を大いに宣伝し、こうした点を最大の売りとして建設コストの高さといったマイナス要因を相殺しようとしてきた。また日本は台湾地区に設計や建設、車両設備、管理を含む総合的な技術設備を輸出することに成功し、高速鉄道の総合的設備輸出の土台をうち立てた。
中国高速鉄道の国際市場における影響力と競争力の高まりについて、日本鉄道車両輸出組合は、「日本の高速鉄道建設の技術的な強みは変わらないし、日本の技術的競争力は引き続き高い。日本企業には独自のコア技術があり、中国企業は主要部品を引き続き三菱電機や日立製作所などの日本メーカーから調達しなければならないからだ。日本は技術的強みにより、20年までに海外の高速鉄道を中心としたインフラ建設での受注額を約3千億ドル(約37兆2060億円)に増やすことができるとみられる。だが日本の高速鉄道システムの製造・建設コストは高く、価格的競争力を制約してもいる」と話す。
日立製作所や川崎重工などの主要メーカーは部品に汎用性のある高速鉄道の標準車両を共同で研究開発することにより、製造コストの引き下げに努力し、国際市場における価格競争力を高めることを決定した。