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「100歳まで仕事する」日本文学を最も多く訳した女性翻訳家、文潔若さん (2)

人民網日本語版 2015年07月21日08:08

1950年、清華大学を卒業した文さんは人民文学出版社に就職、最初の作品、春川鉄男の「日本人労働者」を翻訳し、同書は1955年に出版された。60年の時が過ぎ去り、文さんは日本文学作品800万字を訳し、個人翻訳作品数が最も多い作家となった。編纂した「日本文学」シリーズは18巻にのぼり、長編小説14部作、中編小説18部作、短編小説100部作以上を翻訳、彼女が訳した井上靖や川端康成、三島由紀夫といった作家の作品はすべて多くの中国人に知られるところとなった。

彼女の家にはかつての貴重な翻訳本が眠っており、これらはすべて文さんと日本の作家の交流を物語っている。三浦綾子の「青い棘 毒麦の季」の訳本の末尾には、万年筆で「三浦綾子1999年に逝去」と記してあった。1982年10月、中国の世論が日本の教科書問題で騒然としていたとき、文さんは日本の著名な作家三浦綾子に手紙を書いた。その返事の中で三浦綾子は、「日本人として、貴国の人々に申し訳なく、頭が上がらない思いでいる。どうやって謝ればよいのか、やはりまずなるべく多くの日本人に、日本人が犯した罪を知ってもらう必要があると思う」と書いていたという。文さんによると、三浦綾子は「日本は中国を侵略したことがあるので、この本の印税はいらない」とまで言っていたという。(編集IM)

「人民網日本語版」2015年7月21日


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