新郎リナトさんは、花嫁がかぶったヴェールを開けたが、さらに1枚の赤い布が、花嫁の顔を遮っている。
興味深いことに、ドンガン人は現在も、100年あまり前の清朝時代の中国語を使っている。「衛門(役所)」「大人」「衙役(小役人)」「学堂(学校)」「使唤(人を使う)」「路数(方法)」「営生(生計を立てる)」などは全て日常用語だ。結婚式においても、100数年まえの風習を守っている。たとえ恋愛結婚であっても、仲人を立て、結婚話を持ち込み、結納の品を送ることから、新婦を迎えに行き、婚礼を挙げ、里帰りさせるなどに至るまで、全て伝統的風習に則って万事進められる。