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中国の7つの「超大都市」への帰属意識、トップは重慶

人民網日本語版 2015年09月30日13:34

今年も国慶節(建国記念日、10月1日)に合わせた連休がやってきた。大都市に引っ越したばかりの人の多くは、連休中に実家に帰る予定を立てている。「都市への帰属意識は、そこに住む人が幸福感を感じ、留まりたいと感じるかどうかの前提となる」と言われる。広州市民の都市に対する帰属意識はどの程度だろう?中山大学ビッグデータ伝播実験室はこのほど、中国初となる「中国超大都市 帰属意識調査報告書」を発表した。同報告書によると、中国の7つの超大都市のうち、住民の帰属意識が最も高かったのは重慶、2位は上海、広州市は3位だった。都市の受け入れ度の指標では、広州が最高だった。新快報が伝えた。

居住期間が長い人であれ、短い人であれ、都市に対する「帰属意識」には、その人自身の状況と外的環境が反映される。中山大学伝播・設計学院の張志安院長は、「市民の都市に対する帰属意識は、その都市のソフトパワーを評価する最も重要な指標だ。この報告書を通じて、研究者、都市管理者に新しい視野を提供したい」と述べる。

今回、都市への帰属意識を測るための4つの項目として、▽文化的帰属意識▽身分的帰属意識▽地位的帰属意識▽地域的帰属意識−−が確定された。アンケート収集アプリの「問巻宝」などを通じて全国のネットユーザーを対象にアンケートを行い、計15万971件の回答が集まった。回答者は中国の全ての省・市・自治区を網羅し、うち、常住人口が1千万人を超える超大都市(上海、北京、天津、広州、武漢、深セン、重慶)の住民の回答は2万2991件に上った。

報告書によると、重慶市民の帰属意識は76.24ポイントで7都市のうちトップ、上海が2位、広州が3位だった。報告書を作成した何凌南博士によると、7都市の帰属意識はいずれも全国水準を上回ったという。

○帰属意識、都市の経済発展水準とは必ずしも一致せず

プロジェクトチームの責任者で、中国社会科学院社会学研究所研究員の楊宜音氏は「7つの超大都市の住民の帰属意識は、その都市の経済発展水準と一致したわけではなかった。北京・上海・広州の一線都市の経済発展水準の高さは言うまでもないが、これらの都市の帰属意識はトップではなかった。4つの項目別に見ても、上海が地域的帰属意識で1位、広州が地位的帰属意識で1位になったのみだった」と語る。

このことから、経済発展は市民の幸福感を犠牲にするべきではなく、都市居住者の心理面と適合度を重視する必要があることがわかる。プロジェクトチームは、都市のインフラと生態環境を改善し、住民の生活の質を保証するよう建議したほか、「ビッグデータの時代、より先進的な方法で住民の意見に耳を傾け、問題に正確に対応することで、政府の意思決定コストを効果的に引き下げることができる」と指摘した。(編集SN)

「人民網日本語版」2015年9月30日

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