外国人の目に映る中国の反腐敗　中国は世界的問題の解決にあたっている

　中央紀律検査委員会ウェブサイトはこのほど、中国の反腐敗活動について外国の政界要人や専門家に取材した。共産党新聞網が伝えた。

■オーストラリアのケビン・ラッド元首相

　各国には自らの政治システムがある。このため第18回党大会以降、私は習近平国家主席の強調する反腐敗方面の措置に注意を払っている。周知のように、中央の指導者または中央政府が関連政策、関連措置をしっかりと定めなければ、われわれに（腐敗をしっかりと処罰する）方法はなく、このため中国は少なからず進展している。だが私は多くの中央指導者が「将来の挑戦は依然存在する」と言うのも耳にしている。したがって反腐敗は1つのプロセスであり、永続的なプロセスでもある。これは中国だけでなく、各国共にそうだ。各国の歴史を見れば、いずれも似た挑戦があった。もちろんわれわれ（オーストラリア）の政治システムは西洋から来たものであり、英国から来たものでもある。英国も腐敗面の歴史で大きな問題を抱え、ゆっくりと解決している。現在までにあなた方（中国）の講じた措置は有効なものだ。

■ケンブリッジ大学のマーティン・ジャック教授

　過去2、3年、中国共産党は党員の自律監督の取り組みを核心にしてきた。これは最も注目されることだと思う。また、これは中国だけの問題ではなく普遍的な問題、世界的な問題だ。中国においてみなさんが直面している問題は西側諸国や途上国が直面している問題でもある。これは幅広い世界的な問題だ。

　反腐敗について中国共産党は揺るぎない決意と厳粛な姿勢を持っている。これは大変重要だ。この意味において、中国は全世界の良い模範を築きつつある。腐敗は中国だけの問題ではなく、世界の他の国々もこうした問題の解決策を考えている。この意味において、中国は自国の難題だけでなく、世界的な問題の解決にあたっている。腐敗が解決困難なのは、どの社会、どの文化においてもその根源が深いからだ。現在、腐敗を減らすことができるのはとても重要なことだ。

　もう1つ困難がある。それは経済発展に伴い、腐敗によって得るものが大幅に増加したことだ。現在、腐敗によって得られる経済的利益は過去よりも大幅に増加している。私の見るところ、まさにこのために腐敗問題は非常に厄介なものとなり、解決が一層困難となっている。英国社会も同様にこの問題を抱えている。様々な形の腐敗によって得るものは以前よりずっと多くなっている。これには国民経済の繁栄だけでなく、グローバル化の要因もある。グローバル化によって腐敗は国の資源だけでなく、世界の資源も得られるようになった。（編集NA）

　「人民網日本語版」2015年10月10日