「友達の家に行った時、ある友達がアコースティックギターを弾き始めた。その音に魅せられた。繊細であたたかい音色が部屋中に響いていた。すぐにギターが好きになった」と程璧。
この偶然の機会がきっかけで、程璧はアコースティックギターに興味を持つようになり、帰国後、大学のギターサークルに入り、音楽の創作活動に携わるようになった。
12年、修士課程を卒業した程璧は、日本の株式会社日本デザインセンター・原デザイン研究所に就職した。当時は、昼間は会社で働き、夜になると、自身のミニアルバムを手に小さなレストランやカフェなど歌を歌わせてもらえる場所を探しては、遅くまで歌っていた。そして翌日また朝早くに起きて出社するという生活を送っていた。そして7カ月後、そのような生活に飽きた彼女は、思い切ってアルバムを製作してみようと思い立った。そして、幸運にも、製作の準備をしている時に、詩に歌を付けるという発想を応援してくれる日本で活躍する中国人詩人・田原さんと出会った。