尹部長は、以下の通りコメントした。
現在の定年退職制度は、新中国成立後の1950年代初めに定められた。当時の推定平均寿命は50歳未満だった。建国から60年あまりが経ち、国情にも巨大な変化が起こり、推定平均寿命は70歳を上回った。だが、中国の退職制度は改正されていないままだ。企業年金に加入している退職者は8千万人を上回る一方で、平均定年退職年齢は55歳未満であるという状況は、明らかに不合理だ。
世界各国の定年退職年齢は、アフリカの一部の国を除き、ほとんどが65歳あるいは67歳で、段階的に引き上げられている。中国は今のところ、退職年齢が世界で最も若い国家となっている。各種要因を考慮に入れ、退職年齢を段階的に引き上げる改革策を定め、ゆっくりと、毎年数カ月の単位で引き上げを実施しなければならない。
改革案は、党中央の認可を得た後、社会に公開する予定だ。これは予告であり、数年後に実施をスタートし、だんだんと合理的な退職年齢に引き上げていく。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年10月15日