「定年退職後の生活」というのは、どの国の国民にとっても大きな関心の的。多くの国で高齢化が進むにつれ、定年退職年齢の引き上げが、年金制度を保つために欠かせない対策となっている。各国の定年退職年齢は何歳なのだろう?中国広播網が報じた。
米国:年金支給と退職は別問題
米国に留学した経験のある李瑒さんによると、米国は1983年に社会保障法を改正し、1943年以前に生まれた人には、65歳から年金を支給するのに対し、43-54年の期間に生まれた人に対しては、66歳から支給すると規定した。60年以降に生まれた人の場合、67歳から支給される。つまり、生まれたのが遅い人ほど、年金が支給される時期も遅くなるということだ。
このように、米国は年金支給開始年齢を段階的に引上げている。支給が開始される年齢は全体的に中国よりもおそく、引き上げ幅も比較的大きい。また、米国において「定年」というのは、年金を受け取ることのできる年齢であって、仕事をしなくてもよい年齢とは異なる。
李さんによると、米国では、年金支給開始年齢になったとしても、本人に働きたいという意思があり、体力や思考などに問題もないのであれば、引き続き同じ職位で仕事を続けることができる。雇用者に、その職員を退職させる権利はない。また、年金支給開始年齢に男女差もない。