こうした資料の中の唯一の映像資料は、当時南京に滞在した米国人牧師ジョン・マギーの撮影した105分間の映像だ。30カ所余り刺されて息も絶え絶えの妊婦が撮影されている。彼女が南京大虐殺の生存者、李秀英さんだ。報道によると、2004年に李さんが亡くなる前の最後の言葉が「歴史をしっかりと覚え続ける必要がある。恨みを抱き続けるのではなく」だった。
歴史を銘記する。決して恨みを抱き続けるのではなく。これは中国抗日戦争勝利70周年にあたり、人々がよく耳にした言葉だ。
だが、中国側が歴史を鑑として未来に向かうことを強調している時、日本側は歴史を極力覆い隠し、不当なこだわりを見せている。
南京大虐殺は第2次世界大戦中に日本軍国主義が犯した重大な罪であり、国際社会の一致して認める歴史事実だ。事実を前に、日本側は勇敢に向き合い、深く反省するのではなく、あれこれと詭弁を弄し、中国側を誹謗し、さらには国際機関は「透明性」「公正性」「中立」を保つべきだなどと一見堂々と述べている。