アップル製スマートフォン iPhone 6sの発売以来、同機種に搭載されているサムスン製チップとTSMC(台湾積体電路製造)製チップの2種類の性能差をめぐりテストを行ったネットユーザーが、「プロセッサーの性能とバッテリーの性能・持ちについては、TSMC製がサムスン製より優れている」という結果を発表したことから、「チップ」論議が巻き起こった。「同機種・異種チップ」がもたらす影響はまだくすぶっており、香港と台湾の多くのアップルファンが強烈な不満の意を示し、返品を求めていることが最大の焦点となっている。北京日報が報じた。
香港のアップルファンの多くが、「問題なく返品できた」としているが、先週9日にiPhone 6sが発売されたばかりの台湾では、ほとんどがサムスン製チップだったことから、多くの消費者から不満の声が上がった。香港と台湾では現在、iPhone 6sの返品ラッシュが起こっている。このような状況について、あるネットユーザーは、「アップルストアはもはや詐欺師だ。神話は崩壊した」とコメント、「平々凡々なアップル時代がついにやって来た」と評するメディアもあった。
アップルは、このほど「iPhone 6sに内蔵されているチップによる差は2~3%以内」と表明した。同社がこのような性能差を認めることは珍しい。だが、アップルファンは、この微差に対して徹底的なこだわりを見せ、サムスン製チップ内蔵iPhone 6sの返品を受け付けるよう要求している。
某ソフトウェア研究開発担当者は、次の通り説明した。
実際のところ、連続して長時間動画撮影や視聴を行うといった、極端な状況のもとでなければ、2種類のチップによる違いは出ない。ただ、「世界のアップル」が今回の騒ぎの主役であるため、ユーザーも製品にかなり高い期待を抱いている。さらに、消費者が購入時に内蔵チップのメーカーを知ることはほぼ不可能だ。アップルも、パッケージにそれに関する表示は一切していない。よって、ユーザーが製品の性能差を見つけると、このような激しい反応が起こるのは当然だ。