茱萸の香りが虫除けになるだけでなく、湿気を除き、風邪を防ぎ、発熱を抑えて、内臓にもよいという。
重陽が初めに祭日として登場したのは魏・晋・南北朝時代(220年-589年)。その後、唐の時代(618年-907年)になって初めて、正式に民間の祭日となり、国中の人が、郊外の丘など高い場所へ行き遠くを見たり、菊酒を飲んだり、茱萸(ゴシュユ)の実を入れた袋を肘に下げたりして祝う習慣ができた。
また、歴史的資料によると、古代から「重陽節」に、カノープスを見る習慣があり、この星を見た人は幸運になるとされてきた。占星術家らは、カノープスの出現は平和の兆しで、この星を見ることが出来ると、中国は平和で繁栄するとしている。
天文学専門家は、「カノープスは南半球では容易に観測できるものの、中国では長江流域および以南の地域でしか見ることはできず、北方地域では見ることができない。また、見える地域であっても、非常に低い南の空で、短時間しか見ることができない」と説明。「10月下旬なら、夜明け前に、晴れていれば見ることができる可能性があり、この星を見つけて自分や高齢の家族の幸福や平安を祈れば」としている。>>詳細へ