郝監督(左)、孫怡(真ん中)、包貝爾(右)
郝監督は、「『ぼくの桃色の夢』は、リヴゴーシュ派の映画で、基礎は文芸映画。でも、商業映画を製作する製作会社が製作したので、最終的な作風が文芸映画と商業映画を合わせたような作風になった」とし、「僕も本当はユーモアが好き。コメディの要素は無理やり入れたのではなく、僕が経験したこと。僕はおもしろいものをたくさん見てきた。でも、コメディの要素が含まれているからといって、僕の青春時代がとても幸せで楽しかったというわけではない。ユーモアがあるからといって必ずしも楽しいというわけではない。生活は元々、ドラマのようなもので、トラブルや魅力が含まれている。そのような出来事に僕は敏感で、今でも覚えている」と笑顔で説明した。
アジア最大規模の映画祭と呼ばれる東京国際映画祭は今年、15部門を設置し、計174作品がノミネートされた。うち、コンペティション部門には16作品がノミネートされた。ノミネート作品を見ても、「ぼくの桃色の夢」は今年の審査員のお眼鏡にかなったようだ。今年は、多くの青春映画がノミネートされ、「ぼくの桃色の夢」のほか、「少年班」、台湾映画の「The Kids(原題:小孩)」、香港映画「レイジー・ヘイジー・クレイジー(原題:同班同学)」、など、中国語の青春映画も数々ノミネートされている。昨年コンペティション部門にノミネートされた「僕たちの家(うち)に帰ろう(原題:家在水草豊茂的地方)」の李睿珺(リー・ルイジン)監督は、郝監督と同じ所属事務所で、同じく「80後」だ。映画の背景も、同じく都市化されていく中国のへき地にスポットを当てていた。