グラフェンほど注目を集めている新材料はない。グラフェンはすべての業界において、革命的な変化をもたらすとされている。2015年中国国際グラフェン革新大会が10月28日、山東省の青島国際会展センターで開幕し、世界21カ国・地域の1500人の業界関係者が参加した。3日の会期内に、20種類以上のグラフェン製品が世界初公開される。人民日報海外版が伝えた。
グラフェンはグラファイトの結晶から剥離された、炭素原子によって形成される原子1個分の厚みを持つシートだ。グラフェンは自然界で最も薄く、強度が最も高い材料とされている。電流密度は銅の100万倍、熱伝導率は銅の10倍に達する。グラフェンは、充電速度が遅く、蓄電能力が低く、使用寿命が短く汚染を生むといった、従来のリチウム電池の弊害を解消することができる。またシリコンの代替材料となり、未来の新型スパコンを製造できる。グラフェンはITO透明導電膜の代替材料となり、タッチパネル、フレキシブルディスプレイ、ソーラーパネルなどの電子工業で活用できる。グラフェンはさらに、海水淡水化、防腐コーティング、タブレットPC、宇宙・軍事産業、超軽量防弾チョッキ、超薄型・軽量航空機などにも利用できる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年10月29日