全国ナノテク標準化技術委員会が4月14日に発表した情報によると、グラフェン国家標準の制定業務がこのほど開始された。グラフェンという新型ナノ材料の用語・定義・生成方法などの科学的な標準を設定し、中国のグラフェン産業の健全かつ秩序ある発展を促すことが狙いだ。中国科学報が伝えた。
今回は主に国が昨年承認した「グラフェン材料の名詞・用語及び定義」などの4件の国家標準プロジェクトをめぐる討論を行い、グラフェンの重要な用語、材料の定義、生成方法などの基準を設ける。
グラフェンは炭素原子によって構成される単層構造のカーボン材で、現在知られているうち最も薄く丈夫で、室温下の導電性に最も優れた柔軟性の高いナノ材料だ。
英国、米国、韓国などの各国が、グラフェンの産業化に着手している。中国はグラフェンの研究開発が最も盛んな国の一つだ。データによると、中国のグラフェン関連の特許出願件数は2200件を超え、全世界の3分の1を占めている。中国はグラフェンの生成・エネルギー貯蔵、タッチパネル、コーティングなどの応用に取り組んでいる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年4月17日