白西さんは、戦争は侵略戦争と反侵略戦争とに区別でき、すなわちそれは不正義の戦争と正義の戦争であり、まずは戦争の性質をはっきりさせる必要があると語る。「仏教で因果応報と言われるように、手を出したから出されたのであって、故郷広島への原爆投下も、日本が先に悪事を働いたから」。この点が分かってはじめてなぜ日本が攻められたのかや、中米英仏といった国の立場などが分かり、同時にこの点は日本が反省すべき点なのだと白西さんは言う。
戦後70年になるが、中日関係は依然様々な問題を抱えている。こうした情況に白西さんは、「当面の急務は日本が平和憲法を維持することであり、同じ過ちを繰り返さないこと。また、日中両国は互いに相手を軍事的脅威と看做すことなく、相互信頼関係を構築しなければならない。両国の人口から見れば人的交流は依然少なく、引き続き各レベルの往来を増やして相互交流を増進させなければならない」と指摘する。
インタビュー中、白西さんの言葉数はそう多くはなかったが、インタビューを終えるとすぐにまた中日の文化交流行事の会場へと駆けつけていった。中日関係が難しい時こそ、白西さんのように友好の信念を強く胸に抱き、中日交流促進の上に無私の精神で身を捧げる人間が必要なのだ。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年11月10日