場所選びは生徒だが、食事代は先生もち
生徒と生活、仕事、人生を語る。そんな「暁玫ランチ」が西南財経大学の教員食堂から始まった。ランチが一巡すると、生徒たちは勉強のいい機会だと思うようになり、今度は自主的に先生と約束するようになった。
「生徒の側から連絡が来るようになるのは想定内。こちらは誠意を尽くしているのだから。だから私も継続して心を開いていく」と張先生。週に5日出勤日のうち3、4日は生徒とのランチを続け、1学期15週の出勤で計算して「6年間で700回はランチを共にしたこととなり、そう考えるとちょっと驚き」と話す。
しかも、当初は教員食堂から始めたものの、より環境と学生たちにもメリットを与えて引きつけようと、後に「生徒が場所を選ぶ」という特権を与え、食事代は自分がもつようにした。
癌の父親、学生を優先させる
張先生の父親も教師で、帰国を選んだのは年老いた父親を世話するためだったが、「暁玫ランチ」がスタートすると、父親と過ごす時間はまた少し減った。2013年、張先生の父親は腎盂癌を患う。「父も最初は話もでき、研究も生徒の世話も忙しいのだから来るなと私に言った。話ができなくなってからは手を振って追い払った」。「暁玫ランチ」という「最先端」の教育理念について、当初父親は理解を示していなかったが、娘がかくも一生懸命に続ける姿を見て、次第に支える側に立つようになったという。
今日までで一番不足しているのは父親への心がけと話す張先生、「それでも、父の理解と支えが、きっと『暁玫ランチ』を継続する最大の力になる」と語った。(編集IM)
「人民網日本語版」2015年11月11日
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