では、学歴別で見ると、どのような状況であろうか。高学歴者ほど、エイズに関する関心度が高いのだろうか?百度検索の報告によると、事実はそうではなかった。エイズに対する関心度と学歴との間には、相関関係はなかった。統計データによると、エイズに対する関心度が最も高かったのは、「大学学部卒以下」の学歴を持つ人々(86.31%)だった。一方、修士課程・博士課程修了の高学歴者はあまねく、エイズ関連情報を検索する頻度が低かった。
業界別にみると、ネット上でエイズに注目する主なグループは学生で、50%に達した。以下順次、「広告」「インターネット」「旅行」「保険・不動産・金融」「電信ネットワーク」「医療保険サービス」の各業界が続いた。
地域別では、エイズに対する関心が高かった省(自治区・直轄市)トップ10は順次、広東、江蘇、浙江、山東、四川、上海、北京、河南、福建、河北だった。上海・広州・深センなど一線都市に住む人々のエイズに対する関心度は明らかに高かった。
公開データによると、中国でここ数年、エイズに罹患する青少年や学生の数が急増している。今年1月から10月の間に、計2662人の学生がエイズに感染または発病、前年同期比27.8%増加した。百度検索のビッグデータ報告からも、青少年と学生が、エイズに最も関心を寄せていることが明らかになった。ネット上でエイズに関心や憂慮を寄せる人々の、低学歴化・低年齢化・低所得化が進んでいる。(編集KM)
「人民網日本語版」2015年12月1日