「溜め込み障害」の人はさまざまな必要ないものを集めることを好み、家の中が一杯になっても捨てようとしない。オランダの心理学者はこのほど、新たに「デジタルデータ溜め込み障害」を発見した。新華社が伝えた。
オランダ医学学術センターの研究員がブリティッシュ・メディカル・ジャーナル(BMJ)に掲載した記事によると、診断に訪れたある自閉症の男性患者(47)は、自転車部品や文書を溜め込む習慣があった。しかしデジカメを手にしてからは毎日休むことなく撮影するようになった。そのほとんどが街の風景など意味のない写真で、毎日1000枚以上撮影した。撮影終了後、さらに3-5時間かけて整理し、ハードディスクに保存し予備データを作る。しかしその後、これらのデータを見ることはない。
この患者は、科学技術が将来さらに進歩すれば、これらの写真が役立つ日が来るかもしれないと考えている。彼はこうすることで睡眠や家事の時間を確保できず、外出してもリラックスできず、ゆううつになりがちだ。
心理学者は診断後、男性の症状は溜め込み恐怖症の一種であり、治療が必要と判断した。しかしこれまでの溜め込み障害の患者は形あるものを溜め込んでいたが、このようなデジタル写真の溜め込みは初のケースだった。
しかし心理学者は、「一般人は心配する必要はない。ハードディスク内に保存されている乱雑なデータを整理しようと思わないとしても、それは病気でもなんでもない」と述べた。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月3日