中国核能(核エネルギー)業界協会が開いた技術審査会で発表された情報によると、中国が独自に開発した中性子吸収材が量産化に向けた生産能力を形成した。製品は燃料備蓄に直接用いることができ、さらに燃料管理に関連するその他の分野で広く活用できる。これは中国中性子吸収材の、初の大規模な市場での応用となる。科技日報が伝えた。
技術審査の専門家によると、安泰核原新材料科技有限公司が開発した中性子吸収材「B4C―Al」の各種性能・指標は、開発の技術的条件をすべて満たしている。サンプルは2000時間の耐腐食試験、耐熱老化試験を受けた。中間試験結果は、技術的条件の信頼性を満たした。同プロジェクトは同材料の性能および信頼性試験のデータベースを構築し、生産・製造の技術マニュアルを作成し、先進的な産業化に向けた生産ラインを建設した。これは第3世代原子炉「AP/CAP」の中性子吸収材の製造技術の条件を満たしており、今後の信頼性試験の結果が待たれる。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月3日