NBA(全米プロバスケットボール協会)コービー・ブライアント選手の引退が迫っていると聞けば、ファンとしては居ても立っても居られない。世界各地のコービーファンは、愛するアイドルの最終試合を見ようと企んだ。コービー選手が所属するロサンゼルス・レイカーズとフィラデルフィア・セブンティシクサーズの試合は、コービー引退発表後の最初の試合となった。試合はアウェイのフィラデルフィアで行われたが、会場は、紫のアウェイ・ユニホームを身につけた熱心なサポーターで埋め尽くされた。中国新聞網が報じた。
サポーターの中で、ひときわ目を引いたのは、横断幕を高く掲げた2人のイタリア人ファンだ。その横断幕には、「観戦チケット6千ドル、イタリア―フィラデルフィア往復航空券代金2500ドル。我らの英雄コービーの最終試合を観るために退職した。コービーには値段がつかないからだ」と書かれていた。面白いことに、最後に、「追伸:今夜は誰が我々の面倒を見てくれるのだろう?」と付け加えてあった。
このような事例は、サポーターにとって目新しいことではない。だが、自分が熱を上げるアスリートのために、全てを投げ出し、退職するのも厭わないとは。スポーツとはそれほど大きな魅力があり、ファンとは、心から愛する自分のアイドルやチームのために常軌を逸する行動を起こせるものなのだろうか。