16日の第2回世界インターネット大会開幕式で、中国の習近平国家主席は基調演説を行い、サイバー空間運命共同体の共同構築という主張を明確に打ち出し、海外の専門家の注目と共鳴を呼んだ。人民日報が伝えた。
習主席は演説で「サイバー空間の試練を前に、国際社会は相互尊重と相互信頼を基礎に、対話と協力を強化し、インターネットのグローバルガバナンス体制の変革を推進し、平和、安全、開放、協力のサイバー空間を共同構築し、多国間、民主的、透明なグローバル・インターネットガバナンス体制を構築するべきだ」と指摘した。
これについて米国のシンクタンク・東西研究所のインターネット政策専門家、グレッグ・オースティン氏は「今年中国がサイバー空間協力の面で踏み出した歩みは外界の予測よりもずっと速い。われわれは中国がサイバー空間問題で国際協力を強化しているのを目にした」と指摘した。
全日本中国人博士協会事務局の李睿棟氏は「中国は世界の中国であり、今後のインターネットの発展においてしかるべき責任と義務を負い、主権を体現すると同時にインターネット秩序を規範化、開放化し、人類社会の平和のために貢献する」と述べた。
習主席は、サイバー空間運命共同体を構築するには、サイバーセキュリティーを確保し、秩序ある発展を促進するべきだと指摘した。
遠隔医療と医療画像管理ソフトの開発に携わっている日本のハイテク企業ViewSendICT株式会社の干力行執行副社長は「サイバーセキュリティーはすでに生活の細部に浸透しており、どの企業も自らの行為が国家の安全に関わる可能性があることを認識する必要がある。例えば、現在ほぼ全ての大企業がデータベースを利用しているが、データが集中しすぎた場合、また誰でもデータベースにアクセスでき、多くの危険が存在することを考慮する必要がある。重要な企業や国民のデータベースについては、分散管理し、かつ国の機関が統一的に使用を割り当てるべきだ」と述べた。(編集NA)
「人民網日本語版」2015年12月18日