交通機関の排気ガス、タバコの煙を大量に吸引すると、太りやすくなるかもしれない。カリフォルニア大学バークレー校のMichael Jerrett氏は、「排気ガスには極小の微粒子が含まれる。微粒子は免疫細胞の健康な組織への攻撃を刺激する。これは健康な組織のインシュリンの吸収を損ね、炎症を引き起こす可能性がある。炎症した細胞は人の脳に働きかける一種のホルモンを分泌し、食欲を増進することもある」と述べた。この体内の目に見えない効果は、徐々に新陳代謝の乱れ、糖尿病や肥満といった問題、さらには心血管疾患や高血圧などを引き起こす恐れがある。参考消息が伝えた。
調査によると、1立方メートルの大気中の微粒子が10マイクログラム増加すると、糖尿病の罹患率が11%上昇する。恐ろしいことに、北京のような都市では、1立方メートルの大気中に500マイクログラム以上の微粒子が含まれる。コロンビア大学は、「母親が汚染の深刻な地域で生活している場合、産まれた子供が肥満になる確率はその他の地域の2.3倍となる」という研究結果を発表した。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年12月18日