高齢者の周文江さんは12月のある日の昼下がり、いつものようにここで読書や習字をして過ごした。別のエリアでは、卓球を楽しんだり、セーターを編んだり、体感ゲームで遊んだり、iPadなどのハイテク製品を使用する高齢者もいる。杭州日報が伝えた。
これは烏鎮で新たに設立された在宅高齢者ケア・サービスセンターだ。同センターはオフラインのケアサービスの他に、「インターネット」「モノのインターネット」技術を使い、「スマート高齢者ケア」と高齢者の家庭を結びつけることで、真の「在宅高齢者ケア」を実現した。
同センターの4階は、烏鎮スマート高齢者ケア情報センターだ。左側のディスプレイには烏鎮在住の高齢者の各種データの分布状況が、右側のディスプレイには烏鎮の地図が表示されていた。システムを利用している高齢者の位置が、この地図上に示される。地図上の大半の高齢者は緑色のマークだが、一部は赤色のマークになっていた。職員は、「赤色は例えば血圧値の異常、家庭内での活動状況の異常といった注意が必要な高齢者で、すべてこの地図に表示される。当方は真っ先に、高齢者の家族に連絡する。緊急事態であれば、システムは現地の救急車の緊急ダイヤルと接続し、真っ先に高齢者を保護する」と説明した。