韓国は世界で自殺率が最も高い国の1つだ。人々に命を大切にしてもらうため、韓国の某心理療法センターがこのほど自分の模擬葬儀に参加する企画を行ない、死亡体験をすることで憂鬱な気持ちを和らげようとしている。
模擬葬儀においては、体験者が棺桶に入ると周りの灯が徐々に暗くなる。黒い衣装をまとい、高帽子を被った「死の遣い」に扮する人が棺桶の蓋をゆっくりと閉め、暗闇の中で静かに人生の意義を考える。開始から終了までの10分間、棺桶の中の人は空気孔から呼吸ができる。このほか、彼らは家族に遺書を書かなければいけないが、書いている途中ですすり泣く人や大泣きする人が絶えない。
同心理療法センターによると、「このような方法で命の大切さ、愛、和解、調和、理解などポジティブなエネルギーを導き出したい」という。
韓国は世界で自殺率が最も高い国の1つで、10万人のうち平均30人が自殺で亡くなる。そのうち、男性の自殺率がさらに高く、45人に達する。過度なプレッシャーが自殺の主な原因の1つだとされている。(編集JK)
「人民網日本語版」2015年12月25日