4. レーズンには乾燥剤が含まれる?
ソース:デマを作り出す人々は、イチゴが売られれば毒イチゴ、柿の季節になれば毒柿と実に「勤勉」だ。レーズンのシーズンになり、今度はブドウがデマの対象になった。レーズンを作る際に「乾燥剤」が使用されているため、手に乗せてこすると白いシワができるというのだ。しかもよく匂いをかぐと、薬の匂いがわずかにするという。
真相:1990年代に気候変動などの原因により、新疆ウイグル自治区のレーズンの加工が困難になり、質が年々低下した。この局面を盛り返すため、新疆農業科学院園芸作物研究所の研究者は1992年、乾燥剤を作り出した。乾燥剤は白い粉末状の化学製剤で、主要成分は水酸化カリウム、炭酸ナトリウム、脂肪類、乳化剤などだ。これは強アルカリ溶液になり、ブドウの表皮のつやのある層と皮の靱性を破壊し、乾燥しやすくする。新鮮なブドウを濃度3%ほどの乾燥剤溶液に入れ、1分後に取り出し水で洗い15-20日間陰干にすると、色つやのいい緑のレーズンになる。乾燥剤を使用したレーズンは、安全性が損なわれるだろうか?研究者が急性経口毒性試験と遺伝毒性試験を行い、乾燥剤を食用したレーズンの安全性の毒物学的評価を行った。試験結果によると、レーズンの乾燥剤は無毒で、遺伝毒性を含まない食品添加剤であることが分かった。最大使用濃度は7.0%。レーズンに使用する溶液の濃度は3%ほどでよく、この最大使用濃度を大幅に下回る。(編集YF)
「人民網日本語版」2015年1月4日