2014年5月、湖北省の「創青春」全国大学生起業コンテストで陳さんのプレゼンテーション資料デザインによる起業プロジェクトが東湖創新投資管理有限公司に認められ、湖北省の緞造プレス機械の会社の科学技術庁経費申請に関するプレゼンテーション資料作成が依頼された。
この注文を受けた陳さんは一昼夜かけて真剣に取り組んだ結果、この会社の科学技術庁経費の申請が成功し、陳さんのプレゼンテーション資料は大きな功績を挙げた。その後、この会社は2度の融資に成功し、製品発表会を開き、店頭市場上場のロードショー(会社説明会)を行ったが、それらのプレゼンテーション資料は全て陳さんが自ら企画作成し、会社側もそれらを十分に評価。このいくつかの依頼で陳さんが得た最初の報酬は1万5千元だった。
2014年6月に大学を卒業すると、陳さんは雲南での教育支援に1年携わり、2015年9月に大学院に進学した。実家の負担を減らすため、陳さんはビジネス・プレゼンテーション資料の業務を請け負うようになった。友人の紹介で、陳さんは毎月15、6件の注文を受けることができ、単価は低いもので600~700元、高いもので数千元となる。
プレゼンテーション資料がどうして市場を動かすのだろうか?陳さんは「簡単に言えば、私の作るプレゼンテーション資料は他の人たちが作るものよりも優れているからです」と語る。ビジネス・プレゼンテーション資料は通常重要なビジネス計画や年度末報告等に用いられる。優れたプレゼンテーション資料は会社にビジネスチャンスをもたらすため、会社側は費用をかけてでも作成したがるのだ。