陳さんの作成するプレゼンテーション資料はその点非常によく考えられており、機械や医学の専門用語はわかりやすい表現で解説され、煩雑なデータは彼の手にかかればシンプルな図表に早変わりする。文系の学生である陳さんはこれらの難解な知識に出会った場合、多くの時間をかけて勉強し、複雑なプレゼンテーション資料の場合は1本の作成に17~18日ほどかかるそうだ。
陳さんは「ビジネス・プレゼンテーション資料を作成するうえで一番難しいのはその内容に精通しているかどうかという点。一般的にまず会社の管理者と話し合い、彼らの意図を汲み取ってから、大量の資料を見て、最もはっきりしたビジネスロジックを使って内容を見せていきます。投資者を動かすのは複雑な動画ではなく、リアルな内容。毎回、企業のプレゼンテーション資料を作り終わると、その会社の隅々まで知り尽くすようになっている」と話す。
はっきりとしたデザインの方向性があるからこそ、陳さんは営業活動を一切していないにもかかわらず、注文書はますます増えていき、会社が彼に支払う費用もアップし続けている。(編集TG)
「人民網日本語版」2016年1月12日