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唐の時代から使われる「呵呵(フフフ)」、ネットでは嫌がれる言葉?

人民網日本語版 2016年01月18日14:27
唐の時代から使われる「呵呵(フフフ)」、ネットでは嫌がれる言葉?

コラムニスト・陸灝の著書「聴水読鈔」に、「陳寅恪(ちんいんかく)の『呵呵(フフフ)』」という章があり、歴史学者・陳寅恪の名妓・柳如是を描いた作品「柳如是別伝」で、「呵呵」という言葉が何度も使われていることに言及。「陳寅恪は、保守的な学者というイメージがあるが、その著作で、『呵呵』が使われており、垢ぬけたところもあったことが分かる」と分析している。人民日報海外版が報じた。

「東方今報」の曹亜瑟・副編集長は、「あるネットユーザーが調べたところ、『呵呵という言葉が、最も早いもので、唐(618-907年)の詩人・韋荘(いそう)の『菩薩蠻』に出てくる。私自身も唐宋八大家(唐の韓愈、柳宗元、宋の欧陽脩、蘇洵、蘇軾、蘇轍、曾鞏、王安石)の作品を調べたところ、欧陽脩が手紙12通で、『呵呵』を使っていた。『蘇軾文集』には、数百通の書簡が納められており、47カ所で『呵呵』が使われている。蘇軾は『呵呵』が好きだったようだ」と語る。

笑え声から取られた「呵呵」はもともと、笑ったり、ほほ笑んだり、楽しい気持ちを表すのに使う言葉だ。インターネットが普及するまで、楽しい気持ちを表現する「呵呵」が口癖になっている人もいた。一方、今では、「呵呵」は単なる笑い声ではなく、さまざまな意味を含むようになっている。検索エンジン「百度」の掲示板サービス「百度貼吧」では、「呵呵」は、相手の意見に賛成できないことや相手と交流したくない気持ちを表すために使われている。そして、近年、「呵呵」には好ましくない意味を帯びるようになり、ネット上では「侮辱する言葉」とさえ考えられている。香港では、「呵呵」に全く別の意味もあるという。2013年には、ネットユーザーが選ぶ「最も傷ついたチャットワード」に「呵呵」が選ばれた。

「人民網日本語版」2016年1月18日

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