中国外交部(外務省)の王毅部長は北京で1月15日、スイスのブルカルテル外相との会談後に共同記者会見を行った。朝鮮半島の核問題に関する質問を受け、王部長は「朝鮮の核実験は、国連の決議や朝鮮半島非核化の目標に背くものである。中国は国連安全保障理事会がこれに対し必要な対応を取ることに支持する。国連の権威と核不拡散体制は、絶対に守られなければならない。中国は常任理事国として、安全保障理事会で各国と密接な意思疎通を行い、協調を図る」と述べた。中国外交部(外務省)の公式サイトの情報を引用し、人民網が伝えた。
王部長はさらに、「安保理の新決議において、各国の意見と立場は一致していない。しかし国際社会の努力の方向性は明確にし、一致させるべきだ。対立を刺激するのではなく、非核化の目標を確固として推進すべきだ。朝鮮半島を混乱させるのではなく、長期的な安定の道を探るべきだ。6カ国協議から遠ざかるのではなく、再開に向け推進すべきだ」としたほか、「中国は朝鮮半島核問題の主な当事国ではないが、平和を維持する力として、朝鮮半島核問題の適切な処理のために引き続き建設的役割を果たしていく。各国が感情的な言論を控え、矛盾を刺激するような行為を二度と行わないよう望む」と強調した。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年1月16日