毎年、春節連休の後半には旅行価格が安くなることが多く、旅行代を節約したい人には絶好のチャンスだった。しかし今年の春節は旧暦1月7日がちょうどバレンタインデーに当たることから、観光ツアーが例年よりも人気となっており、連休後半になっても価格は下がらないどころか、予約も取りづらい状況だ。北京晩報が伝えた。
春節とバレンタインデーが重なることから、多くの若者がこのチャンスに旅行に行く計画を立てており、今年の春節は例年よりも予約が取りづらくなっている。北京発の韓国済州島、ベトナム・ニャチャン、タイ・プーケット行きのツアーを調べたところ、春節期間中の空席はいずれも残り少なくなっていた。これまで春節連休の後半になると見られていた価格の低下も今年はあまりなく、タイ・プーケット行きの5日間のツアーでは旧暦1月4日発のツアーが旧暦1月1日発のツアーよりも2割ほど高くなっていた。これもバレンタインデーという「硬直的需要」のためだろう。
春節連休中に中国人が殺到しそうな国外の都市はどこだろう?中国の大手旅行サイト、携程旅行網(C-trip)の予約件数のデータから見ると、アジア周辺諸国およびビーチリゾートの人気が高いようだ。人気の海外旅行先トップ10は上から順に、韓国ソウル、中国台北、タイ・バンコク、タイ・プーケット、シンガポール、中国香港、日本大阪、日本東京、インドネシア・バリ、タイ・チェンマイ。
オンライン旅行会社・同程旅遊のデータによれば、2016年の春節連休期間の前後に有給休暇をとって連休を引き伸ばし、旅行に出かける人は22.82%、うち海外旅行に行く人は25.78%を占めた。具体的な有給休暇のとり方を見ると、長距離旅行に出かける人では、連休前の1週間に休暇をとる人が80%以上を占めた。国内の長距離旅行の出発日は、旧暦1月1日と2日に集中しており、22.51%を占めたが、全体的に見るとピークを避ける人の割合が66%を占めた。(編集SN)
「人民網日本語版」2016年1月20日